n8nブログ自動化テンプレート「Content Farming」完全解説ガイド

n8nとAIを活用したブログ記事の完全自動化に興味はありませんか?本記事では、話題のn8nワークフロー「Content Farming – : AI-Powered Blog Automation for WordPress」テンプレートを使って、1日10記事を自動生成・投稿するシステムの構築方法を解説します。実際に設定してみて気づいたつまずきポイントや、MongoDB AtlasとLeonardo AI APIの設定方法も丁寧に説明します。独立やセミリタイアを考える方、AIブログ運営に興味がある方必見の内容です。

目次

  1. Content Farmingテンプレートとは
  2. システム全体の仕組みと概要
  3. 必要なツールとコスト
  4. MongoDB Atlasの設定方法
  5. Leonardo AI APIキーの取得とポイント
  6. ワークフローの主要ステップ解説
  7. つまずきやすいポイントと対処法
  8. まとめ

Content Farmingテンプレートとは

Content Farmingは、n8nで公開されているブログ自動化ワークフローテンプレートです。このテンプレートは、技術系ニュースの収集から記事の生成、画像作成、WordPress投稿まで、すべてを自動で実行します。n8n+1

主な特徴

  • 1日10記事を自動生成・投稿
  • OpenAI GPT-4o-miniによるSEO最適化された長文記事作成
  • Leonardo AIによるアイキャッチ画像の自動生成
  • MongoDBによるデータ管理とワークフロー追跡
  • WordPress REST APIによる自動投稿mavericksedge+1

バージョン4では、ChatGPT-5対応、YOAST SEO統合、インバウンド・アウトバウンドリンクの検証、FAQ セクション追加など、さらに機能が強化されています。n8n

システム全体の仕組みと概要

このワークフローは、大きく分けて以下の9つのステップで構成されています。Content-Farming-AI-Powered-Blog-Automation-for-WordPress.json​

ステップ1:RSSフィード収集
毎日12時にトリガーが起動し、BBC、Wired、TechCrunchなど7つの技術系RSSフィードから最新記事を取得します。

ステップ2:関連性フィルタリング
OpenAIのテキスト分類機能を使い、AI関連記事のみを抽出します。24時間以内に公開された記事に絞り込まれます。

ステップ3:記事のリサーチと要約
選択された記事のURLから本文を取得し、AIエージェントが重要な情報を抽出・要約します。

ステップ4:ブログタイトル生成
収集した情報をもとに、10個のSEO最適化されたブログタイトル候補を生成し、評価スコアをつけて最適なものを選択します。

ステップ5:記事アウトライン作成
選ばれたタイトルに基づき、H1/H2構造を持つSEO最適化されたブログ記事のアウトラインを生成します。

ステップ6:本文執筆
アウトラインに従って、各セクションあたり300〜500語の詳細な記事を作成します。引用や将来予測も含まれます。

ステップ7:SEOメタデータ生成
メタタイトル(60文字以内)、メタディスクリプション(160文字以内)、URLスラグ、画像のalt属性などを自動生成します。

ステップ8:アイキャッチ画像生成
Leonardo AIを使って、記事内容に合った1472x832pxの画像を自動生成します。

ステップ9:WordPress投稿
生成された記事、画像、メタデータをまとめてWordPressに投稿します。

すべてのデータはMongoDBに保存され、各ステップの進捗状況を追跡できます。

必要なツールとコスト

このシステムを動かすには、以下のツールとアカウントが必要です。n8n

必要なツール

  • n8n: ワークフロー自動化ツール(無料でセルフホスティング可能)
  • OpenAI API: GPT-4o-miniモデルを使用
  • MongoDB Atlas: データベース(無料プランあり)
  • Leonardo AI: 画像生成AI
  • WordPress: 記事投稿先(Hostingerなどでホスティング)n8n

月額コスト概算

ツール用途月額コスト
OpenAI API記事生成・分類・要約約$6(1日10記事)
MongoDB Atlasデータ保存無料(512MBまで)
Leonardo AI画像生成約$14($9基本+$5追加)
WordPressホスティング記事公開約$1.25(年間$15)
合計全体約$21/月

MongoDB Atlasの無料プランでは512MBのストレージが提供され、約64,000記事分のデータを保存できます。初期投資を抑えたい場合は、まず無料プランで始めるのがおすすめです。studio3t+1

MongoDB Atlasの設定方法

MongoDB Atlasとn8nの接続は、このワークフローで最もつまずきやすいポイントです。以下の手順で設定を進めましょう。

アカウント作成とクラスター設定

  1. MongoDB Atlas公式サイト(https://www.mongodb.com/cloud/atlas)にアクセスし、無料アカウントを作成します。knowi+1
  2. クラウドプロバイダー(AWS、Google Cloud、Azure)を選択します。無料プランはすべてのプロバイダーで利用可能です。studio3t+1
  3. リージョン(地域)を選択します。ユーザーに近い場所を選ぶとパフォーマンスが向上します。geeksforgeeks+1
  4. クラスター階層で「M0 Sandbox」(無料プラン)を選択します。knowi+2
  5. クラスター名を入力(例:Cluster1)し、「Create Cluster」をクリックします。作成には数分かかります。studio3t

ネットワークアクセス設定

  1. 左側メニューの「Security」から「Network Access」を選択します。
  2. 「Add IP Address」をクリックし、「Allow Access from Anywhere」を選択します(テスト用)。本番環境では特定のIPアドレスのみ許可することをおすすめします。knowi
  3. 「Confirm」をクリックして保存します。

データベースユーザー作成

  1. 「Security」から「Database Access」を選択します。
  2. 「Add New Database User」をクリックします。
  3. 認証方法は「Password」を選択し、ユーザー名とパスワードを設定します。このパスワードは必ず記録しておいてください。
  4. ビルトインロールで「Read and Write to Any Database」を選択します。
  5. 「Add User」をクリックして保存します。

接続文字列の取得

  1. クラスター画面の「Connect」ボタンをクリックします。
  2. 「Connect Your Application」を選択し、「Drivers」をクリックします。
  3. 表示される接続文字列(Connection String)をコピーします。この文字列は以下のような形式です: textmongodb+srv://<username>:<password>@cluster0.xxxxx.mongodb.net/<dbname>

n8nでの接続設定

  1. n8nのワークフローエディタでMongoDBノードを追加します。Content-Farming-AI-Powered-Blog-Automation-for-WordPress.json​
  2. クレデンシャル設定画面で「Connection String」を選択します。
  3. コピーした接続文字列を貼り付け、<password>部分を実際のパスワードに置き換えます。
  4. <dbname>部分をデータベース名(例:blog)に置き換えます。Content-Farming-AI-Powered-Blog-Automation-for-WordPress.json​
  5. 「Save」をクリックして接続をテストします。

YouTubeチュートリアル(https://www.youtube.com/watch?v=gB76VdlpX7Y)も参考にすると、視覚的に設定手順を確認できます。

Leonardo AI APIキーの取得とポイント

Leonardo AIのAPI設定は、もうひとつのつまずきポイントです。特に認証ヘッダーの設定で注意が必要です。

APIキー取得手順

  1. Leonardo AI公式サイト(https://app.leonardo.ai)にアクセスし、アカウントを作成します。
  2. 2025年1月時点では、APIアクセスはリクエストフォームから申請する必要があります。ただし、一般ユーザー向けのダッシュボードからもAPI機能が使える可能性があります。youtube​
  3. ダッシュボードにログイン後、「API」または「Settings」セクションからAPIキーを生成します。toolify
  4. 生成されたAPIキーをコピーして安全に保管します。

料金プラン

Leonardo AIの料金プランは以下の通りです:leonardoaiapp+2

プラン月額料金トークン数(1日あたり)
無料$0150トークン
Apprentice$12($10/年払い)8,500トークン
Artisan$30($24/年払い)25,500トークン
Maestro$60($48/年払い)60,000トークン

1日10枚の画像生成(各15トークン)には150トークン必要なため、Apprenticeプラン以上が推奨されます。n8n

お試し利用のコツ

お試しで使う場合は、以下の手順がおすすめです:Content-Farming-AI-Powered-Blog-Automation-for-WordPress.json​

  1. 月額プランApprenticeに加入します。
  2. すぐにサブスクリプションをキャンセルします。
  3. キャンセル後も1ヶ月間は利用可能です。

n8nでのAPI設定の重要ポイント

n8nのHTTP Requestノードで認証ヘッダーを設定する際、以下の点に注意してください:

Authorization: Bearer <APIキー>

重要: “Bearer”の後に必ずスペースを1つ入れてからAPIキーを貼り付けます。このスペースがないと認証エラーが発生します。

また、Content-Typeヘッダーにapplication/jsonを設定することも忘れずに。

ワークフローの主要ステップ解説

Content Farmingワークフローの各ステップについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

ステップ1:ニュース収集の自動化

Schedule Triggerノードが毎日12時に起動し、Set Tech News RSS FeedsノードがBBC、Wired、MIT Technology Review、TechCrunch、MarkTechPost、Hackernoon、AI Newsの7つのRSSフィードURLを設定します。Split OutノードでフィードURLを分割し、Read RSS News Feedsノードが各フィードから記事を取得します。​

ステップ2:AI分類とフィルタリング

Filterノードが過去24時間以内の記事のみを抽出し、Set and Normalize Fieldsノードでタイトル、内容、日付、リンク、カテゴリーを標準化します。Text ClassifierノードがOpenAI GPT-4o-miniを使ってAI関連記事を判定し、関連性の高い記事のみを次のステップに送ります。

ステップ3:詳細リサーチ

Split Out1ノードで各記事のリンクを分割し、HTTP Requestノードが記事の全文を取得します。HTMLノードがHTMLタグを除去してテキスト化し、AI Agent1ノードが重要な文、概念、企業名、研究者名、引用、統計データを抽出します。Aggregateノードですべての記事情報を統合し、MongoDBに保存します。

ステップ4〜7:コンテンツ生成

AI Agent2がトレンド記事から10個のSEO最適化されたブログタイトルを生成し、AI Agent3が各タイトルをユニーク性、SEOスコア、ロングテールスコアで評価します。Codeノードが最高スコアのタイトルを選択し、AI Agent5がH1/H2構造のアウトラインを作成します。AI Agent6がGPT-4を使って300〜500語/セクションの本文を執筆し、AI Agent7がSEOメタデータを生成します。

ステップ8〜9:画像生成と投稿

AI Agent4が画像生成用のプロンプトを作成し、Leonardo AIのHTTP Request1ノードが画像生成をリクエストします。Waitノードで1分待機し、HTTP Request2で生成状況を確認、HTTP Request3で画像URLを取得します。Upload image2ノードが画像をWordPressメディアライブラリにアップロードし、Wordpress1ノードが記事をドラフトとして投稿、Set Imageノードでアイキャッチ画像を設定、Set metatag1ノードでYOAST SEOメタデータを設定します。最後にWordpress2ノードが記事を公開し、MongoDBに完了ステータスを記録します。​

つまずきやすいポイントと対処法

実際にこのテンプレートを使ってみて、以下のポイントでつまずきやすいことがわかりました。

MongoDB接続エラー

接続文字列のパスワード部分やデータベース名が正しく置き換えられていない場合、接続エラーが発生します。接続文字列の<password><dbname>を実際の値に置き換えたか確認してください。また、ネットワークアクセスでIPアドレスが許可されているか確認しましょう。knowi

Leonardo AI認証エラー

Bearerトークンのスペースがない、またはAPIキーが間違っている場合に発生します。Authorization: Bearer <APIキー>の”Bearer”と”<APIキー>”の間にスペースが1つあるか確認してください。また、APIキーが正しくコピーされているか再確認しましょう。

日本語コンテンツの文字化け

n8nは英語ベースのツールですが、日本語コンテンツも扱えます。ただし、UTF-8エンコーディングを明示的に指定する必要がある場合があります。Spreadsheet FileノードやHTTP Requestノードで文字セットをUTF-8に設定してください。yoshikazu-komatsu

ワークフローの進行状況追跡

MongoDBのcompleted_stepフィールドで各記事の進行状況を追跡できます。問題が発生した場合、どのステップで止まっているかを確認して対処しましょう。

まとめ

Content Farmingテンプレートを使えば、以下のメリットが得られます:

  • 1日あたり月額約21ドルで10記事を自動生成できる
  • 記事の収集、執筆、画像作成、投稿がすべて自動化される
  • SEO最適化された高品質なコンテンツが生成される
  • MongoDBによる進捗管理で安定した運用が可能

設定のポイントは:

  • MongoDB Atlasの無料プランを活用してコストを抑える
  • YouTubeチュートリアルを参照しながら接続設定を行う
  • Leonardo AI APIキー設定時は”Bearer”後のスペースに注意する
  • 日本語コンテンツを扱う場合はUTF-8エンコーディングを明示する

このワークフローを導入することで、ブログ運営の効率が大幅に向上します。独立やセミリタイアを目指す方、AIを活用した新しいビジネスモデルを探している方は、ぜひ試してみてください。

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